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ダブルビン法とは
ダブルビン法もOP法の一種と考えられますが、ダブルビン方式の場合は複雑なデータ処理無しに、現場の目視だけで在庫の管理が出来るようになる簡易的なOP法と考えられます。その仕組みは簡単に言えば、1つの在庫品目に2つの容器(概念的にビン)を用意します。その片方が空(ここがOP)になったら発注をかける方式です。最初の段階では片方の容器を満杯にしておいて、片方を空にしておきます。その上で以下のステップで在庫管理を行います。

① 容器Bが空なのを確認して、補充のための発注をかけます。
② 容器Aの在庫が次第に減っていきます。
③ 発注品が到着したので容器Bは満杯になります。容器Aの在庫はさらに減少します。
④ 容器Aの在庫が空になったのを確認して、補充のための発注をかけます。
⑤ 容器Bの在庫が次第に減っていきます。
⑥ 発注品が到着したので容器Aは満杯になります。容器Bの在庫はさらに減少します。

そしてまた①に戻ります。以降はこの手順を繰り返すことになります。
以上の様に片方の容器が空になったときをOP点とみなして発注します。ただし容器の大きさ(注文ロット)が小さすぎると、次に入庫するまでに在庫を使い切る事になり。逆に大きすぎると、在庫品を使い切れないで入庫を迎える事になり、余剰在庫につながりやすくなります。従って注文ロットの設定の仕方には注意が必要です。そのかわり、いったん注文ロットが決定されれば、その後の在庫管理はきわめて楽になります。

ダブルビン法の概念図
(ダブルビン法の概念図)
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